乙女座の守護惑星は水星です。コミュニケーションと商売を司る星です。この他、水星の象徴する事象は多岐にわたります。惑星についての詳細はここでは割愛させていただきます。同じ水星を守護惑星にしている星座に双子座がありますが、乙女座は「土」のエレメント、双子座は「風」のエレメントというところでそのニュアンスに違いがあります。
乙女座の季節は8月の中旬から9月の中旬にかけて。この季節は、夏に繁った植物が実りをつけ熟し、収穫を迎える時期に当たります。星座の図像や、絵画やイラストで表現される乙女座が麦の束を抱えていることがあるのは、この季節を象徴しているというわけです。乙女座は「土」のエレメントの中でも五穀豊穣のイメージが強い星座です。実りの秋を象徴しています。乙女座の性質である「勤勉さ」は、収穫に向けての農家の人々の勤勉さにも通じます。売り物にするための果物の収穫のために農家の人がはらう注意深さ配慮などは実に細かく丁寧であります。「神経の細やかさ」「気遣い」なども乙女座の特徴であり、注意深く物事を進める才能は、12星座の中でも突出していると言えるでしょう。
注意深く細やかなのは乙女座の美徳ですが、乙女座は、正確であることや正しい事にこだわりすぎて、時として大変口やかましい人物となることがあります。乙女座は心の中に高い理想を持つ人が多く、それだけにいいかげんな人物やだらしない人物を許せない、という心の狭さを見せてしまう事が往々にしてあります。他人から見るとそれはまるで潔癖人間なのですが、当の乙女座にしてみればあたりまえの事なので、「なぜその程度のことが出来ないのか」などと相手を見下すこともしばしばです。この傾向が高じると「うるさ型」の人物として敬遠されたりします。特に決まった場所にモノを戻さない人や、汚れたものをそのまま放置する人などは、乙女座の攻撃対象になりやすいでしょう。乙女座は無秩序なものとは相容れない性質なのです。
