「審判」のカードに描かれている光景は、キリスト教の「最後の審判」とされています。タロットカードの絵柄は、キリスト教圏の文化をベースに制作されていますので、これは断定して良いでしょう。「最後の審判」は、美術芸術の世界でも人気の高いテーマです。かつて多くの画家が「最後の審判」を描いてきました。システィーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画や、ルーベンスの作品は最も有名です。「最後の審判」というのは、キリスト教の教義で「世界の終末」にキリストが再臨し、死者は墓からよみがえり、生者も含めすべての人々が「神の裁き」にかけられ、天国と地獄にふりわけられるというものです。
その時、天使はラッパを吹き鳴らすことになっています。「審判」のカードでは、空に大きな天使がいてラッパを吹いています。この天使は大天使ガブリエルであるとされています。下の方では墓からよみがえった死者達が神を称え祈るようなポーズをしています。男性女性子供の3人が手前に描かれているのは、すべての人がみな等しく裁きを受けることを強調するためでしょうか。ミケランジェロやルーベンスなどの巨匠の絵画作品では、壮大なスケールのスペクタクルな光景が展開しているものですが、タロットカードの場合は、だいぶ簡略化された絵柄になっています。
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ライダー版「審判」
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