宮崎駿さんの緻密な設定には脱帽です。ナウシカが粘菌を密かに集めて培養していたりするのは、薬品を操る魔女のような才能を思わせますし、風を読んでメーヴェを操るのも緻密なセンスがないと出来ないことですし、けが人が出れば勇敢に助ける正義感、周囲への気遣い、時には厳しいことを言うし、悪への攻撃、せわしなく行動する勤勉さ、何をとっても「乙女座だね！」って感じです。ちなみに宮崎駿さんの描く女性は常に勤勉というか、どんどん行動していきますね。ダラ～ッとしているシーンを見た事がない。むしろ、ダラ～ッとしている人のケツを遠慮なく叩く。年上だろうが何だろうが自分の正義に基づいて、厳しいことを言ったりやったりする。これは「愛される乙女座」の特権だなぁと思います。ナウシカのように可愛らしいキャラクター（外見）であれば、乙女座は万人に愛される無敵の星座なのかもしれません。
「風の谷のナウシカ」は個人的に好きなお話ですが、なぜ惹き付けられるかというと、ナウシカの心が「清らか」だからですね。乙女座は、永遠の少女なので、大人のようになにもかも清濁併せ呑むという芸当が出来ません。少々潔癖なところがあります。そこがドラマとして歯がゆさを生むのでしょう。目が離せなくなってしまうわけです。
乙女座は、正義の女神アストレイアであるとも言われています。ライダー版タロットカードの「正義」の姿がアストレイアです。アストレイアは、人間界を見守っていたのですが、人間達が争いをやめず堕落していくことを止める事が出来ないとわかると、人間を見限って去って行きました…。清らかな心には人間界のドロドロは耐えられないようです。現代でも繊細な少女は常に人間界のドロドロと戦わねばならず、本来の可愛らしさをともすると失いがちのようです。疲れた乙女座の方には、宮崎駿アニメでリフレッシュされることをオススメします（笑）。