牡羊座だったら好きな相手を見つけるや否やダダダっと走って行き、気持ちをぶつけるという行動に出ますが、結果あえなく玉砕、ということも多くあるでしょう。蠍座はそんな牡羊座を横目で見て「愚かなことだ…」とつぶやいたりするタイプです。「確実にモノに出来なくて、どうする」と。
蠍座は集中して考えます。そうしている間に想いは深くなっていき、自分の時間の大半を相手を想うことに費やし、身をささげている感覚を味わいます。お付き合いをする前から、相手が自分の自我を侵食してきている感覚を持つかもしれません。相手との精神的な一体化を勝手に始めてしまう傾向があります。常に「こんなに想っている」という自覚がありますから、相手が自分以外の異性に目を向けたり、自分の期待に応えてくれないと裏切られたような気持ちになりやすいでしょう。相手に注ぎ込むエネルギーが半端ではありませんから、その分取り返そうとして、嫉妬や復讐に向かうということもあるわけです。怖い取立屋みたいな感じです。なんとしてでも債権回収しようとしますし、なんなら利息もたっぷり払ってもらいましょう、というケースも…。この自ら「対象に侵食される」傾向が、蠍座の情念や嫉妬、復讐という特徴を生み出していると考えられます。ちょっとマゾっぽい性質ですね。
蠍座の欲望は強いです。表面には出さなくても潜在意識の中で欲望はマグマのように眠っているでしょう。何かのキッカケで、この欲望が目覚めることがあり、それが一般的には恋愛であったり、金銭的欲求であったりします。