蠍座は欲望を達成するためには「必ず成功する方法」を選ぼうとします。そして確信が持てるまでは、やたらに動いてはいけないという考え方をします。じっくりと計画を練ってから行動に移ります。だからこそ「失敗が許せない」という傾向も強くなるのです。執念深いといえば執念深い。自分よりも成功しているライバルには嫉妬を感じます。なぜなら自分は「死ぬ気」で頑張っているからです。
仕事でも恋愛でも、この「徹底的」な性質は強く出ます。相手のことを考えるあまりに自分の自我が相手の考えに侵食されてしまう傾向は、生まれながらのクセのようなものです。ワンマン社長に仕えたならば、ワンマン社長のオレ様的欲望を受け入れすぎて自分がなくなってしまうように感じ、いずれ会社を去るでしょう。横暴な恋人にボロボロにされそうになり最後は関係を壊すかもしれません。プライドの高い友人から奴隷のような扱いを受けて友情にピリオドを打つかもしれません。これらは、蠍座が、相手の気持ちや考えを受け止めすぎてしまうために起こる出来事の例です。
毒針を持った蠍は、最後には相手を突き刺します。「これ以上侵食されたら自分が死んでしまう」という気持ちにさせられると毒を刺します。そこまで相手を受けれてしまう自分の性質にこそ、気をつけなければいけません。人間関係において、相手を受け入れることは必要ですが、受け入れすぎると悲劇を生みやすいでしょう。ですから、蠍座の人は、付き合う相手をよく選んだ方が良いのです。タチの悪い人間と関係を持つと、そういう人々の悪い部分を自分の中に取り入れてしまいます。この世の中は他人を平気で傷つける人や、利用する人もいますから、そういう人を極力避けるように注意すべきでしょう。