「賢人」「知識人」は、射手座をよくあらわすキーワードです。射手座のイラストを見た事がある人は半人半馬の姿を思い浮かべることができるでしょう。ギリシア神話のケイロンです。星座で言えばケンタウロス。ケンタウロス族は、好色で乱暴な半人半馬の怪物なのですが、ケイロンだけは、異質な存在として神話に描かれています。ギリシアの名だたる英雄、アキレスやヘラクレスの教師役を務めたことでも有名です。つまり、自分は英雄ではないが、英雄の教育係をしていたりするポジションです。しかも、同じ種族の中でも異質な存在として描かれている。まるで孤独な異邦人のように。射手座は「旅」とも結び付けられている星座です。ケイロンのようにどこか身の置き場が定まらない、いうなれば「旅人感覚」を射手座の人は持っているようです。

旅や旅行は、未知の体験や新しい知識をもたらしてくれます。射手座の人は進んで未知の世界に行きたがります。まだ見ぬ世界に憧れを抱き、矢の様に旅立っていきます。このとき旅立てない理由があるのを射手座は嫌います。「自由」これも射手座にとっては重要なキーワードです。自由でないことには我慢ならないのが射手座です。ひきとめる者やしがらみからは自由になろうとして戦うでしょう。

そして旅を経験した射手座は、得た知識や経験を、人々に語って聞かせたり、人々がまだ見知らぬ世界について教えたりするのが好きです。多くの未知の世界を見聞してきた射手座は見識が広く、考え方が狭いことを嫌います。凝り固まった考えの人には「どうしてそんなことが言えるのか？」などと議論を吹っかけます。議論好きな射手座は多いものです。ともすると説教くさいオヤジのような性格を呈しますので、特に酒好きで話好きな射手座は、宴席で悪名を轟かせないように注意が必要です。ケイロンは賢人として描かれていますが、ケンタウロス達は、酒を飲んで暴れてセクハラしたりするしょーもない種族として描かれていて、これは、もしかすると射手座の酒グセについて示唆を含んでいるのかもしれないななどと思います。

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