いわゆるTPOというものに敏感なのも天秤座の特徴です。しくじると自分の評価が確実に下がってしまうので、とても気をつけます。結婚式や、パーティーなどのイベントに出席する際には、着て行く服、髪型、持ち物、一緒に行く相手にいたるまでことこまかにこだわります。結果、「ステキですねぇ～」と言われれば、とりあえず満足するのです。一方で、他人の服装や行動に対して「アレはどうかと思う」などと評価を下したりもします。
自分が非常に気を付けているだけに、他人の破壊的なファッションや、和を乱す行動には目くじらを立てる傾向があります。でも、平和主義者なので決してケンカを売ったり、イジメに行ったりはしません。「自分はそう思うが、あなたはどうか？」などと周囲の人に意見を求め、自分の考えが正しいことを確認したがります。「私ってどう？」という問いかけが天秤座の核にあります。自分の天秤が正しく機能している事がなにより大事なのです。
天秤座は、正義の女神アストレイアの持っている天秤そのものであるといわれています。つまり人間ではなく、モノなのです。モノであるだけに、非常に機能的な生き方をしています。常に何かを秤にかけて量っているのが天秤座の人々です。そしてその秤が極端に揺れないように、壊れないように慎重に調整をしているのです。この傾向が極端に出ますと、感情よりもデータ重視の人物になるようです。恋人や結婚相手を選ぶのにも、感情任せではなく、細かく秤にかけて選びます。「好きだけど、ココがイマイチ」「ここは我慢できるけど、ココはなおしてもらわないと」などと、いちいち注文の多い人物もいます。結果、とても冷静でしっかりとした決断をします。
問題は、自分が一生懸命秤にかけて、選び取ったモノが「間違い」であったり「粗悪品」であった場合です。天秤座のその悔しがり方はハンパではありません。一生の汚点！とばかりに悔しがります。自分という天秤が狂っていたことの証しですから無理もありません。しかし活動宮の強みで、挽回のチャンスを伺い、とりかえそうとしますので、落ち込みっぱなしで沈むことはないようです。むしろ闘志を燃やします。天秤の修理ですね（笑）。
