天秤座には、試験が嫌いな人が多いです。なぜならば、自分に点数をつけられてしまい、評価が固まってしまうからです。いつも他人を天秤に乗せて量っているわりに、自分が天秤にかけられることを嫌います。自信のあることには積極的にチャレンジしますが、自信のないことには決して手を出しません。へたに手を出して不本意なレッテルを貼られてはたまらないと思っているからです。ですから、なかなか、だいそれたチャレンジはしない傾向です。スタイルも良いし美人であっても、モデルオーディションを受けようとは、なかなか思わないのです。強力なライバルと競争させられて負けてしまうことは、天秤座にとって耐え難い屈辱だからです。その可能性がある限り、オーディションなんてとんでもないのです。
常に自分が量っていたい天秤座、安全地帯に身を置いて「アレはどう、コレはどう」とやっているのが、楽しいのです。辛い仕事や汚れ役なども、自分の評価が低くなってしまうと考えるので、極力避けます。絶対に成功する保障がある場合に限って、「では、私が…」としゃしゃり出てきます。そういう状況になるのをじっと待っているかのようでもありますが、一度、役目を背負ったら、それが評価につながると考えて、最大限に努力します。高い評価を勝ち取ろうとします。いわゆる「計算高い」というのは天秤座にピッタリな言葉かもしれません。それが才能であり、個性であり、魅力になっているのです。言い方を変えれば「スマート」なのです。
天秤座の人にとっては、こうしてこういう事を書かれてしまうことが、けっこう辛いかもしれません。こんなコラムを読むと、さっそく周囲の人に「私ってそうかなぁ？」などと問いかけをしたくなることでしょう。常に問いかける相手を必要としますので、孤独な生き方は出来ません。「キミはすばらしいよ」と、いつも褒めてくれるパートナーがいると、とても幸せに暮らせます。
