では、乙女座の価値基準とは何なのか、ですが、これは成長過程で刻み付けられた個人的な価値基準です。私はこれを「乙女座スケール」と名づけています。つまり乙女座は、みんな杓子定規を持っていて、その目盛りの幅が、それぞれに違っていて、そのスケールで測れるものだけしか、乙女座の世界には存在できない、ということです。目盛りと目盛りの間にあるものは、乙女座の世界には「ないもの」なのです。
この「乙女座スケール」が、緻密に出来ている人もいれば、大雑把な人もいて十人十色ではあります。おそらく乙女座の「セクシャリティが低い」原因は、この「乙女座スケール」にあるのでしょう。特に女性は、成長過程でセックスに対する否定的なイメージを持ちやすいため、スケールに性的な事柄に関する目盛りが刻まれていないことが多く、恋愛や結婚には憧れるものの、いざ現実的なお付き合いとなると、肉体的な接触を頑なに忌避する傾向が目立ちます。いわゆる教育課程で学習するような正しい性行為については、なんとか受け入れても、やや逸脱したマニアックな行為には、激しい嫌悪感を抱いたりします。他人からは、「潔癖」な印象を持たれやすいでしょう。これが乙女座の「色気」を封じ込めてしまう傾向です。
