「なんだこいつ？」が、かけがえのない相手になるまでには、蠍座の「観察」が欠かせません。「研究」と言ってもいいかもしれません。蠍座はじっくりと考える星座です。相手がなぜそんなことをするのか、しつこく思い悩んだりするのです。これが牡羊座などでしたら「どうでもいいや、めんどうくさい」と切り捨てることができるのでしょうが、さそり座は、しつこく納得のいく答えが得られるまで自分の頭の中で考えたり悩んだりします。悩んだりする行為は、ストレスを生みます。なので、最初は、そのように自分を悩ませる相手のことを嫌います。かかわり合いになるから悩むんだと、相手との関係を絶つことも考えるでしょう。
しかし「気になる」となったら、もう手遅れです。恋に落ちています。気にして考えているうちに、相手が自分の中に居着いてしまう、という感じでしょうか。理解を深めているうちに、相手と自分の関係がさそり座の内側で熟成していきます。こうなると、相手との関係を断ち切ることができません。別れは、文字通り「身を切るほどに」辛いものとなるでしょう。このような、様々な心の動きを体験していく恋愛は、とてもドラマチックです。
