恋愛とひとくちに言っても、単純ではありません。蠍座の場合は、時間をかけて相手との関係を深めていく傾向が強いため、気がつくと離れられない関係になっていた、ということが起こりやすいでしょう。最初は、さほど気にかけていなかった相手が、いつの間にか、いてくれないと困る相手になっています。最初は、自分に惚れてる相手を、まぁいいか、くらいに扱っていたのに、いざ相手が別の人に気を取られるようになると、自分の方が相手を求めていることに気がついて焦る、なんてことが、起こるかもしれません。
蠍座は「熟成タイプ」なのです。ワインが葡萄からお酒になり熟成して芳香を放つよう変化するように、蠍座の恋愛は、時間をかけて高められていく傾向です。最初は相手に対して「なんだこいつ？」という、警戒心を持つことが少なくありません。「なんだこいつ？」から始まって、だんだんと相手に対する理解が生まれ、惹かれていきます。最初は嫌いかも、と思っていた相手にいつの間にか夢中になっているという、少女マンガの王道ストーリーのような展開も、さそり座ならリアルに起きやすいでしょう。かくして、蠍座は、ドラマチックな恋愛を繰り広げる性質を持っている星座ともいえるわけです。初対面で「なんてステキなひと」と恋に落ちるより、「なんだこいつ？」から恋に発展する方が、より深みのある恋愛ドラマになりそうです。時間をかけて好きになるため、情も深くなります。
