「皇帝」は4番目にくるカードです。4という数字の持つ安定感は、面積を拡大しながら着実に積み上げて行く建築物をイメージさせます。西洋のイメージに寄り添うと、それは城を築き、領土を拡大する事につながります。「皇帝」は城と領土を「統治する者」です。すべてを管理しコントロールしていかなければなりません。それって結構大変です。なので皇帝のカードの人物はしかめっ面をして頑張っているわけなんですね。
この大変さというのは、管理職的な大変さです。ストレスもそうとうありそうです。計画を立て実行するにあたり、実動するのは彼の若い部下達なのです。しかし責任は皇帝にあります。皇帝自身も甲冑を身につけて、じっと成りゆきを見守っています。彼の部下には、彼の息子も含まれているのかもしれません。厳しい態度で成りゆきを見守る皇帝の「父性」が物語られます。皇帝は「父親的人物」を象徴してもいるのです。
イレーヌの記憶倉庫に「皇帝」のカードのイメージに重なる映画があるので、紹介しておきたいと思います。「冬のライオン」1968年イギリス映画。あらすじはピーター・オトゥ−ル扮するイギリス国王ヘンリ−2世が、クリスマス・イブに後継者を決めるため、一族を召集するのですが、キャサリン・ヘプバーン演じる奥方も交じって、息子3人他それぞれの思惑が錯綜する王位継承争いを描いた歴史ドラマです。古い映画ですが、息子役に若かりしアンソニー・ホプキンスが出演していて、レクタ−博士のイメージしか持っていなかったイレーヌにとっては新鮮でした。この映画を見終った感想はひとこと「すごいな…」でした。興味ある方は是非ご覧になってみてください。
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ライダー版「皇帝」
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