違反者は、まず、集団生活からはじき出されることになります。「異端者」とされてしまいます。「異端者」は共通項目「C」として機能して、集団の結束をますます強めるため、集団は過剰に反応して、集団ヒステリーの様相を持つことになりかねません。「異端者」の受ける「罰」は苛酷なものになるかもしれない危険があります、歴史上の宗教裁判や魔女裁判、その拷問や刑罰の残酷さがそのコワさを物語っています。「法王」のカードのネガティブな一面といえましょう。
とはいえ規則に100%従うような生き方には、個性とか創造性は見出しにくいのもまた事実です。つまり全体としては調和していて美しいけれど、個々の人間としては特徴のない、つまり「魅力的」とはいえない在り方になってしまうのです。「法王」の前にひざまづいている人々はまた、革命的な人物を嫌う「保守的な集団」とも言えますが、「法のパワー」を発揮している中心人物、つまり彼等の神が、この世の正しきものなのか、悪しき邪教の祖なるものなのかは、よくよく見極めが必要となるところであるというのは、現代社会にあってこその注意点なのかもしれません。「法王」のカードが示された時には、それがどのような「ソサエティ」を示しているのかをよくよく推測する必要がありそうです。
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ライダー版「法王」
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