「バベルの塔」が「神の怒り」に触れた原因は、人間の「高慢」です。「高慢」は「悪魔」のカードの解説にも引用した「七つの大罪」のひとつでもあります。「高慢」はもっとも重い罪なのかもしれません。天上界でその美しさを誇った天使ルシファーも「高慢」の罪によって堕天使となり、醜悪な姿に変容し地獄の王となったのです。「塔」が示唆しているのは「罪と罰」なのかもしれません。人間は、誰しも「罰」を恐れます。「塔」のイメージは、最も重い罰を私たちの脳裏に植え付ける作用をもたらすために、このように恐ろしげなのでしょう。「塔」のカードが出たら、とりあえず「警告」として受け止めると良いでしょう。いたずらに恐れることはありません。
ものごとにはすべて「最高潮の時」というものがあります。頂点までいったら、あとは下るしかありません。栄枯盛衰、下克上。最高潮のまま、ずっと未来永劫続いて行くということはないのです。それは数々の人類の歴史が証明してくれています。どんなに栄華を誇った文明も、やがては滅び、廃墟となるのです。人間も不老不死ではありません。人生を謳歌する若い時代があり、やがて年老いて死ぬのです。そのことをふまえていないと「高慢」がむくむくと頭をもたげてくるでしょう。どんなに高い山も登ったら下りるしかないのです。「下山の心」とでもいいましょうか、いずれは下るという考えを持つ謙虚さが必要です。
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ライダー版「塔」
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