ライダー版タロットカードでは月桂樹の輪が描かれていますが、宗教画の歴史では、キリストや聖母マリアがアーモンド型の光輪を背景に描かれることが多かったと知られています。アーモンド型は「処女性」の象徴でもあることから、聖母マリアの背景にアーモンド型や楕円形の光輪が描かれる事は多くありました。また、アーモンドが象徴するのは「外側と本質」であるとも言われています。本質的なもの、すなわち「真理」は、外皮に覆われて「見えないもの」であるという考え方があり、それは「秘密の宝」であり、殻を破り、壁を越えなければ到達できないものである、云々…と、やや哲学的な意味を持ったモチーフなのですね。アーモンド。
宗教的な側面からアプローチすると「世界」のカードの解釈は果てしなくひろがっていきそうです。ライダー版が月桂樹の輪で表現したのは、よりわかりやすい世俗的な解釈が可能なようにという配慮なのかもしれません。月桂樹は勝利者に贈られる植物です。「世界」のカードは、「ものごとの完成」そして「勝利」「より良い未来」といった未来を確信させてくれる、最高の啓示を与えてくれるカードと言えるでしょう。
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ライダー版「世界」
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