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以前「結婚できるか占って」という方の占いに「愚者」が展開された時、相談者本人が独身で恋人も好きな人も現在いない状況であったということがありました。話を聞いてみると「結婚できるか」と聞いておきながら、結婚に対してすっかり諦めている心境であったとわかりました。何者にも縛られず独身のままで、ひとり飄々と生きていこうと決めてしまっているようでした。「結婚しなければならない」という常識から彼女はすでに解放されていたのです。この時の彼女は結婚に関しては「愚者」の状態でした。ちょっとなげやりになっていたのかもしれませんけど…。(タロットはその時のその人物の心理状況を反映して展開されるものです)これといって結婚に対する執着はないけれど、どこかで彼女の社会性が「世間に対する後ろめたさ」を感じざるを得ないのか、質問が「結婚できるか占って」だったようです。
「愚者」のカードはまた、大アルカナの最後にくる「世界」のカードと対峙しています。「世界」は「ものごとの完成」を象徴するカードであり、たとえようもない満足感、充足感をあらわしています。「あしたのジョ−」の最終回で、矢吹ジョ−が「燃え尽きて真っ白」になったシーンで、ジョーは「愚者」のようでありながらその背景に「世界」がひろがっていたように感じます。(古いネタですみません)「愚者」から「世界」に移行する瞬間の変容する独特の空間が、あの最後のシーンにあったような気がします。 「愚者」であることが、必ずしも「愚かなこと」であるかどうかは、誰にも判断できないところです。「愚者」が「賢人」であることもあり得るのです。
No man can play the fool so well as the wise man
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![]() ライダー版「愚者」
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