女教皇/THE PRIESTESS
タロットコラム
深層心理をテーマにした映画に「第7のヴェ−ル」というイギリス(1945)映画があります。物語の中で催眠療法を勧める精神科医が言うセリフがあります。『人間の意識は<踊るサロメ>に例えられる。七つのヴェ−ルの下に真実を隠している。羞恥心や恐怖のヴェ−ルの下に。友達の前ではヴェ−ルを3〜4枚脱ぐことがある。恋人の前では5〜6枚、だが決して7枚目は脱がない。人間の意識はプライバシーをかたくなに守ろうとする。サロメは七枚目のヴェ−ルを剥いだが普通はあり得ない。だから催眠療法を使う。催眠術を5分もかけると第7のヴェ−ルに達する。その奥に何が潜んでいるかわかる。治療に役立つ…以下略』

女教皇が象徴するのは、決して立ち入ることの出来ない領域、神の領域、神秘、そして人間関係におけるプライバシーの問題も含めた他者と自分の関係、深層心理の存在、顕在意識と無意識、光と影のように対立項をなすあらゆるものごと、…だと言えるでしょう。女教皇が私達の前で第7のヴェ−ルを脱ぐことはないのです。永遠に。

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女教皇
ライダー版「女教皇」



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